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【大阪・吹田発】鍼灸師の資格の取り方を徹底解説|うやま鍼灸治療院が教えるリアルな話

著者鵜山泰平

最終更新日:2026-10-16

投稿日:2026-10-15

  • 鍼灸

この記事の目次

こんにちは。大阪府吹田市でうやま鍼灸治療院を開院している者です。2022年に開院し、東洋医学と西洋医学を組み合わせたトータルケアを理念に施術を行っています。

「鍼灸師ってどうやってなるの?」「他の医療資格と何が違うの?」——治療院をやっていると、患者さんやそのご家族、ときには学生さんからも、こうした質問をよく受けます。この記事では、実際に大阪で資格を取得し、吹田で開院するまでの経験を交えながら、できるだけわかりやすく整理してみました。
鍼灸治療全般については、鍼灸とはのページで解説しています。
よろしければ、そちらも合わせてご覧ください。

まず知っておきたい:鍼灸師は「2つの資格」のセット

意外と知られていないのですが、「鍼灸師」という名前の国家資格は存在しません。実際は、

  • はり師(鍼を使う)
  • きゅう師(灸を使う)

という、それぞれ独立した2つの国家免許を取得します。片方だけでも取得はできますが、鍼灸院として開業し鍼と灸の両方で施術するなら、両方持っているのが前提です。

この2つは同じ日に試験が行われ、はり理論・きゅう理論以外の科目は共通です。同時に受験する場合は申請すれば共通科目の片方が免除されるので、まとめて取るのが効率的です。

資格取得までの流れ(大阪の場合)

  1. 高校卒業(または高卒認定)後の学歴が必要
  2. 文部科学大臣・厚生労働大臣認定の養成校に3年以上通う(専門学校・短大=3年、大学=4年)
  3. 実技を含む課程を修了し、国家試験の受験資格を得る
  4. 毎年2月下旬の国家試験に合格
  5. 免許を申請・交付され、開業や就職へ

独学や通信教育だけでは資格は取れません。 鍼を刺す・灸を据えるという手技は実際に身体で覚える必要があるため、通学が法律上の要件になっています。「通信で取れる」という情報を見かけたら、それは誤りだと思ってください。

大阪で取得する場合、養成校は大阪市内を中心に複数あり、夜間部を設けている学校もあります。昼間働きながら通うことも現実的に可能です。

国家試験の概要

項目内容
試験日毎年2月下旬
出題形式四肢択一の筆記のみ(実技試験なし)
合格基準170点満点中102点以上(約6割)
合格率ここ数年は70〜75%前後
受験料はり師・きゅう師 各19,500円
会場大阪府も試験地に含まれる

合格率だけ見ると「思ったより高そう」と感じるかもしれません。ただ、養成校で3年間きちんと積み上げた人が受けている数字であることは忘れないでください。逆に言えば、学校のカリキュラムを真面目にこなせば、合格は十分に現実的なラインです。

他の医療資格との違い

ここが一番質問の多いところです。ざっくり整理すると、

柔道整復師(整骨院)との違い

柔道整復師は骨折・脱臼・打撲・捻挫といった急性の外傷が専門で、保険診療と相性が良いのが特徴です。一方の鍼灸は、慢性的な痛み、自律神経の不調、冷え、婦人科系、美容など、対応範囲が幅広いのが強み。ただし両者とも、診断行為や薬の処方は法律で禁止されています。

理学療法士との違い

理学療法士は西洋医学に基づくリハビリで、病院やクリニックで医師の指示のもと、機能回復を目指します。鍼灸は東洋医学の考え方(経絡・経穴)に基づくアプローチで、「痛みや不調を緩和する」のが得意な領域です。どちらが上ということではなく、目的によって使い分ける、あるいは組み合わせるものです。

実際、当院ではこの2つを切り離していません。 東洋医学の側からは長野式鍼灸治療を、西洋医学の側からは羽田野式ハイボルトの知識を軸に、両方を組み合わせて施術しています。「東洋医学か西洋医学か」ではなく、患者様の状態に合わせて両方を使うのがトータルケアだと考えているからです。

看護師・医師との違い

これらは医療行為そのものを行う資格で、鍼灸師は「療術師」という位置づけ。医療チームの一員として連携する立場です。

開業権があるかどうか

見落とされがちですが重要なポイントです。鍼灸師・柔道整復師は自分で治療院を開業できますが、理学療法士には開業権がありません。私が吹田で自分の院を持てているのも、この開業権があってのことです。

よく検索される疑問に答えます

Q. 年齢制限はある?

ありません。 30代・40代、最近では60代で挑戦する方も普通にいます。実際、社会人経験を持った方のほうが、患者さんとのコミュニケーションや経営面で強いことも多いです。

Q. 学歴は必要?

高校卒業相当の学歴が必要です。中卒の場合は、まず高卒認定(旧大検)を取得してから養成校へ、という順番になります。入学後に取得しながら、ということはできません。

Q. 学費はどのくらい?

大阪の専門学校で、総額400〜450万円程度がひとつの目安です(初年度納入金は140〜150万円前後が中心)。4年制大学だと700万円前後になることも。教育訓練給付金、奨学金、高等教育の修学支援新制度が使える学校もあるので、必ず確認しましょう。

Q. 年収は?

厚生労働省の調査では、鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の平均年収は約459万円でほぼ同水準とされています。ただしこれは開業している人も含めた数字です。雇われの場合は300万〜400万円台が現実的なボリュームゾーン、独立すると集客力次第で大きく変わります。ここは正直なところ、覚悟が必要な部分です。

Q. 女性でも続けられる?

力仕事ではないので、体力や年齢に応じて長く続けられます。子育てと両立しながら開業している鍼灸師も多くいます。

Q. 海外の鍼灸免許があれば?

中国などで鍼灸師免許を持っていても、日本で施術はできません。 日本の養成校に通い直す必要があります。
逆に日本の鍼灸資格を海外で使う場合は、国によって大きく差があります。
鍼灸の国家資格制度が特に厳格でない、あるいは現地の関連協会への登録や語学力証明があれば施術できる国(ニュージーランド・ポルトガル・スペイン・オランダなど)やアメリカのように各州によって免許制度がある国もあります。
また、原則として医師免許が必要な国(フランス・ドイツ・メキシコ・韓国など)もあるので、海外勤務希望の方は絶対にご自分でも調べてみてください。
上記は2026年時の情報です。

資格を取ったあとの働き方

鍼灸院、整骨院併設型、整形外科などの医療機関、介護施設、スポーツ施設、美容鍼灸サロン——と、活躍の場は想像以上に広いです。「美容鍼灸」のように専門特化して自費診療で高単価を狙う働き方も一般化しています。

私自身、開業前は鍼灸整骨院やトレーニングジムなど、いくつかの現場で働きながら、勉強会やセミナーに足を運ぶ日々を送っていました。整形外科に勤務していたときに、「鍼灸を受けたい」という患者様の声を直接いただいたこと、そして保険診療だけでは応えきれない限界を感じたことが、開業を決めた大きなきっかけです。

吹田で開業して思うこと

2022年にうやま鍼灸治療院を開院してから、東洋医学と西洋医学を合わせて用いるトータルケアを一貫して軸にしています。

吹田は住宅街と大学・病院がほどよく混ざった街で、「健康志向の高い患者さん」が多いのが特徴だと感じています。
急性のケガをパッと治すより、肩こり・自律神経・不妊治療のサポート・スポーツのコンディショニングなど、ケガの後もじっくり伴走するニーズが根強い。
だからこそ、資格を取って終わりではなく、その後の学び続ける姿勢がそのまま信頼につながります。

開業した者として言えるのは、資格はスタート地点にすぎないということ。
大阪で3年間学び、国家試験を通過し、そこからが本当の勝負です。でも、その分だけ患者さんに直接感謝される、やりがいのある仕事だと自信を持って言えます。

自分の持ちうる知識を総動員できる環境を自分でつくる——それが開業という選択でした。長野式鍼灸治療も羽田野式ハイボルトも、これまで勉強会やセミナーで積み上げてきた知識も、すべて患者様のために使える。それが独立して一番よかったことです。

まとめ

  • 鍼灸師 = はり師 + きゅう師 の2つの国家資格
  • 認定養成校で3年以上の通学が必須(独学・通信は不可)
  • 国家試験は筆記のみ・6割で合格、合格率は70〜75%
  • 柔道整復師や理学療法士とは理論も対象も役割も違う
  • 開業権があるのが大きな特徴
  • 年齢制限なし、社会人からの挑戦も十分可能

この記事が、鍼灸師を目指す方や、鍼灸院に通ってみようか迷っている方の参考になれば嬉しいです。吹田で治療院をお探しの方は、ぜひ一度、関大前駅から徒歩2分のうやま鍼灸治療院までお気軽にご相談ください。

  • 鍼灸

この記事を書いた人

鵜山泰平

大阪府吹田市の、うやま鍼灸治療院院長。鍼灸整骨院・整形外科にて鍼灸師として従事し、2022年うやま鍼灸治療院を開業。東洋医学と西洋医学を合わせた施術で多くの患者様のニーズに応えている。

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